スマホが勝手に会話を盗聴? なぜか会話に関連する広告やSNS投稿が出てくる不思議
この記事のサマリー
- インターネット上の行動は、かなりの部分が「データ」として蓄積されている
- アンケート調査では、所有するスマホやアプリが、会話を盗聴していると思うと答えた人が80%
- Zoomなど音声データが収集されることを懸念する声が根強くある
目次
理由1:その人のサイト訪問歴、購入履歴、興味関心などが把握されている
みなさんは、日ごろブラウザやスマホアプリを通じて、ウェブサイトへの訪問、検索、ショッピングなどを行っていると思います。実は、一人ひとりのサイトへの訪問歴、インターネットショッピングでの購入履歴、SNS上で好んで見る投稿、それらを分析した興味関心のある分野などが、いわゆる「ビッグデータ」の一部として把握(記録)されています。
つまり、あなたのインターネット上の行動は、かなりの部分が「データ」として蓄積されていると考えましょう。それらが利用され、自分に合った広告やSNS投稿が表示されるのです。
実際にインターネット広告の世界では、「リマーケティング(リターゲティング)」という手法が日常的に活用されています。これは、あるサイトに訪問したことがある人だけに広告を配信する仕組みです(その人への接触回数を増やすことで、問い合わせや購入などの行動を起こす確率を高めるため)。
理由2:音声アシスタントの機能向上により、広告などのマッチング精度が高まっている
音声アシスタントとは、iPhoneの「Hey Siri」、Googleの「OK Google」、Amazon Echoの「Alexa」など、音声で検索や指示などができる便利な仕組みです。
また、FacebookやLINE、AppleのFaceTimeなどの通話サービス、ZoomやTeamsなどのウェブ会議サービスも広く利用されており、音声データが収集されることを懸念する声が根強くあります。
実は2019年、GAFAMと呼ばれるアメリカの巨大IT企業の多くが、利用者の音声データを不正に収集したり、外部委託などのかたちで漏洩していることが発覚しました。
各社とも、その後は取り扱い方針を改めるなど改善に努めましたが、現状でも変わっていないのは、利用者が明確に「No」の設定をしていない限り、音声データが収集され、分析などの対象になる、ということです。
音声アシスタントや通話サービスで収集されたデータが、その人にマッチした広告表示のために利用されていることは、十分に考えられます。
以上、「スマホが勝手に会話を盗聴しているのでは?」と感じる主な理由を2つ説明しました。
私もみなさんと同じような体験をしており、知り合いと立ち話をしたあと、スマホでInstagramを開いたら、その会話に関連する広告が表示された、ということが何度もあります。
ほかにも、仕事の関係で英単語の意味を頻繁に調べたあと、YouTube動画を見ていたら、英会話のアプリや教材の動画広告が表示されるようになったりと、自分の行動に対してさまざまなアプローチがなされている実感があります。
では、手元にあるスマホや、リビングに置いてあるAmazon Echoなどのスマートスピーカーが、常に会話を録音しているのかどうか。
それは冒頭に書いたとおり、「真偽のほどは定かではない」となります。
もし気になる方は、Googleで「スマホ 音声収集 オフ」といったキーワードで検索し、できる限りの防衛策を講じておきましょう。
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