ECサイトの最新トレンド5選
この記事のサマリー
- 「体験の提供」を主軸にしたECサイトが増えている
- チャットECで店員とチャットしながらの買い物に対応
- プライベートECはリアル店舗でも実施されている
目次
1. 体験の提供
これまでは、かんたん、手軽、便利、お買い得などを強調しているECサイトが多かったといえます。しかし、本格的、ひと手間かけて作る体験、シチュエーションに合ったセット商品など、「体験の提供」を主軸にしたECサイトが増えています。
たとえば、食料品の場合、「湯せんやレンジで温めるだけ」という商品ではなく、温めたあとに軽くオーブンで焼く、付け合わせの野菜を指定し、調理を求める、大人数で楽しめるこだわり食材を提案する、といったことです。
2. チャットEC
コロナ禍で連れ立っての買い物がむずかしい状況が続き、「チャットEC」に対応したサイトが増えました。これは、友人と一緒にチャットをしながらオンラインで買い物ができるしくみです。イスラエルのサービス「Squadded Shopping Service」が有名で、アメリカの「ASOS」「Boohoo」などのアパレル系ECが導入しています。
ターゲットは、15歳から25歳のZ世代(デジタルネイティブ)といわれています。友人同士ではなく、店員とチャットしながらの買い物に対応しているECサイトもあります。チャットボックスを設置するだけでも、顧客体験が大きく向上するでしょう。
3. プライベートEC
いわば予約制のECである「プライベートEC」に対応するサイトが増えています。コーディネーターが個別に顧客対応をするサービスです。ロンドンの「MATCHESFASHION」などが導入しており、アパレル、ジュエリー、ランジェリー、家具などを扱うECサイトが多いようです。
プライベートショッピングは、リアル店舗でも実施しているところが増えています。高価格帯の商品やコーディネートが必要な商品を扱うECサイトは、プライベートECの導入を検討しましょう。
4. サブスクリプション(定期購入)
ECサイトでは、いかにリピート購入をしてもらうかが大切です。このことを「LTV(顧客生涯価値)を高める」と表現しますが、数あるECサイトの中で自社を選び続けてもらうことは、そうかんたんではありません。
顧客の「買いたい」という熱意を、そのときの購入だけで終わらせてしまうのではなく、定期購入を提案し、長く購入し続けてもらうサイクルを生み出しましょう。このしくみを「サブスクリプション」といいます。
月額制のサービスなどではおなじみですが、コスメやファッションレンタルの世界にもサブスクリプションが広がっています。また、たとえばスマホケースを考えた場合、「季節に合ったケースを使いたい」「質感や使用感が劣化したケースを使い続けたくない」といった、数か月ごとの買い替え需要があるはずです。食料品でも「たまのご褒美の提案」として、2か月に一回、高品質のセットが送られてくるサービスもよろこばれるでしょう。
このように、サブスクリプションはさまざまなECサイトに導入できるしくみです。
5. ライブコマース
コロナ禍の中、中国で大成功している「ライブコマース」が注目されました。店員がレポーターになり、商品の魅力をSNS上でライブ配信する方法です。
中国のある百貨店では、店内散策をライブ配信し、疑似ショッピング体験を提供。数時間で1週間分の売上を達成したそうです。農家がライブコマースをしたり、個人がセレクトショップでの買い付けをライブコマースで行う、といった例もあります。
ライブコマースは、けっして珍しい手法ではありません。テレビのショップチャンネルなど、私たちにとって身近なものです。しかし、ライブコマースは店員や生産者などプロではない人が等身大で行う点に、大きな違いがあります。
マス広告よりもインフルエンサー(有名人ではなくても、その分野で影響力のある個人)による商品紹介が消費を牽引する時代です。アーカイブ型の動画配信も有効ですが、リアルタイム性のあるライブコマースに取り組めないかどうかを検討しましょう。
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以上、ECのトレンドを5つご紹介しました。
ECの世界はすでに飽和状態といわれており、さらにリベンジ消費でリアル経済に顧客が戻っていく中、環境はますます厳しくなります。高いレベルの顧客体験を提供する「次の一手」を考え、取り組んでいきましょう。
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